十勝和牛を食べよう!北海道・十勝発の和牛ブランド「十勝和牛」プロジェクト

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十勝和牛とは

十勝和牛プロジェクト

十勝和牛とは

 

十勝発の和牛ブランド「十勝和牛を知る。」

十勝を象徴する風景のひとつに、青い空の下に点在する牛たちに雄大な景色があるように、その象徴として印象深いのが、白黒模様が特徴の乳牛と呼ばれるホルスタインで、主に搾乳を目的として飼育されています。

さて、ここで紹介する「十勝和牛」とは、一体どんな牛なのでしょうか。
乳牛との違いを交えながら、その肥育方法などを紹介します。

乳用牛と肉用牛

牛は搾乳を目的として飼育される乳用牛と、食肉を目的に肥育される肉用牛に大別されます。「十勝和牛」は肉用牛に分類されるため、乳用牛ホルスタイン種とは品種が異なります。十勝に於ける飼養頭数は乳用牛が圧倒的に多く、十勝が酪農王国と呼ばれる所以(ゆえん)となっています。 「十勝和牛」などの肉用牛は、さらに黒毛和種とホルスタイン種の雄肥育牛を中心とする乳用種に分けれます。十勝では約19万牛の肉用牛が飼養されていますが、そのほとんどがホルスタイン種の雄肥育牛とホルスタイン種と黒毛和牛を掛け合わせた交雑牛(通称F1)を含む乳用牛で、黒毛和牛の肥育は約5%の5209頭に過ぎません。中でも「十勝和牛」として出荷される黒毛和種は、年間1600頭ほどで全国から見ればまだまだ後発産地と言えます。

十勝和牛振興協議会肥育部会長
富永章嗣さん

十勝和牛の定義

「十勝和牛」は、肉専用の黒毛和種であり、道内で生まれ十勝で肥育された牛で、十勝の生産者484戸(2016年4月現在)でつくる十勝和牛振興協議会の会員が肥育し、ホクレン十勝枝肉市場に上場したものが条件となります。

黒毛和種の生産農家にも2種類あり、子牛を10か月ほど育て、素牛(もとうし)として主に道外に出荷する繁殖農家と、さらに20か月を要して出荷する肥育農家とに分けられます。同会の肥育部会長を務める富永章嗣さん(更別村/美郷牧場)は十勝和牛の繁殖から肥育までを一貫して手掛ける約50戸の肥育農家の1人です。

飼料と肥育

富永さんの牛舎には、現在188頭の「十勝和牛」が肥育されています。生後3か月までは母乳を、10か月まではビタミンが豊富な乾草と子牛専用飼料を与えて体を作り、11ヶ月以降は稲わらと栄養価の高い肥育用配合飼料を中心に、少量の“ばかす”と呼ばれるサトウキビのしぼりかすなどを配合した飼料で腸を整え、生体が約800kgに達する30か月で出荷されます。

ホルスタイン種の肥育期間が約22か月。交雑種が約25か月なのに対し、「十勝和牛」の肥育期間が長いのは「増体(体重が増えること)が遅く、長期間を掛けて脂肪分を蓄積させるため」と富永部会長。“十勝晴れ”と呼ばれる長い日照時間と良質な牧草を生産できる広大な農地など、地場でとれた飼料で還元するという耕畜連携型の牧畜ができるのも「十勝和牛」の品質を高める重要な役割となっています。

地域団体商標登録

地域団体商標は、地域名と商品名を組み合わせた名前を商標登録できる制度で、地域ブランドの保護などを目的にしています。2011年に「十勝和牛」が登録を果たし、十勝管内では「十勝川西長いも」「大正メークイン」などに続き7件目、道内では16件目となりました。全国的には「松坂牛」「米沢牛」「神戸ビーフ」などがすでに登録済みで「十勝和牛」はその仲間入りを果たしています。

今後の展望と思い

「(黒毛和種は全国にいるので)品種による産地の差別化は難しく、いかに肉質を高めるかが勝負になる。子牛の段階で丈夫な胃と骨格を作り、良質な飼料と愛情を与えて、どれだけ個々の性格に合わせた肥育ができるかで結果は大きく違ってくる」。長い肥育期間を経て出荷された牛が枝肉市場で評価され、どのくらいの価値をもって全国へ出荷されるのか。その経過を全て見届けることにやりがいを感じると富永部会長は話してくれました。

生産者にとって心強いのは「十勝」の名が消費者に好印象を持たれているということ。生産や品質が日本一と言われる農畜産物が数多く存在する十勝に於いて地域ブランド牛の構築をぜひ地元から盛り上げていきましょう。

ふかふかの麦稈(ばっかん=小麦のわら)を気持ちよさそうに寝そべる